不動産会社への転職に有利！
宅建士の資格とは？

不動産会社への就職・転職の際、持っていると有利といわれる資格が「宅建士」。よく耳にはするけれど、どんな資格でどのような仕事をするのか……曖昧な方も多いかもしれません。
ここでは、宅建士の役割やメリットなどを解説します。

不動産取引の専門家を示す国家資格

宅建士は「宅地建物取引士」の略称で、不動産取引の専門家を示す国家資格です。そして、その資格を取るための試験が「宅建試験」です。
宅建士として業務を行うためには宅建試験に合格するだけでなく、受験した試験地の都道府県の登録を受けなければなりません。登録するには、宅建試験に合格し、2年以上の実務経験、またはこれに代わる実務講習を修了していることが必要です。ただ、業務経験が無くても宅建士の受講は出来ますので、キャリアアップしたい方は、チャレンジしてみる価値はあります。

宅建士なしには不動産契約は成立しない

不動産は専門性が高く、取引価格も高額。そのため、契約の前に「重要事項の説明」をすることが宅地建物取引業法（宅建業法）という法律で定められています。不動産の知識を持たない一般の人に契約書の文面を理解してもらい、お客様が不当な損害を被らないようにするためです。
そして、これを行えるのは宅建士だけ。また、重要事項説明書と契約内容を記した書面にも、宅建士の記名と押印が義務づけられています。宅建士は不動産取引に関するさまざまな業務を行いますが、これらは宅建士の独占業務。宅建士なしでは契約は成立しないのです。

宅建士の資格取得で年収アップ？

不動産売買や賃貸借の仲介といった不動産取引を行う会社では、従業員５人につき１人以上の宅建士の設置が義務付けられています。つまり、宅建士の資格は不動産業界への就職や転職には大きなメリットとなります。
不動産の売買・賃貸に限らず、仕入れや外部業者への発注、金融機関との交渉などでも不動産取引法務のプロとしての知識が役立ち、仕事の幅が広がります。
また、資格手当てがつくなど給与面でも期待が持て、昇給につながるケースもあります。役職に就ける可能性も上がり、年収アップも狙えます。
資格手当の相場は1万円～5万円位が多くの企業が取り入れております。

宅建試験は誰でも受験可能

「宅建試験」は、学歴や年齢といった受験資格に制限がないこともあり、毎年幅広い人がチャレンジしています。社会人としてバリバリ働きながら、取得を目指している人もたくさん。もちろん、不動産会社に勤務しながら資格を取る人も少なくありません。
「宅建士」は一生の資格です。キャリアアップ、年収アップを現実的なものにしてみては？

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